さよならリミットブルー

「もぉ……1人で何やってたの?」


これでアトラクションに乗ってたって答えたら褒めてあげたい。

女の子そっちのけでアトラクションを楽しむ男子高校生がいるとは思いたくないけど。


「何って………芽衣子のこと探してたんだよ」


ちょっと照れ臭そうに頬を掻きながら、空いていたわたしの隣に座って言葉を呟いた。

わたしのこと………?


あぁ、そうか。

作戦が全部バレていたのなら、わたしが2人の後をつけていたことも碧人くんは知ってたんだ。

そう思うと情けないくらい恥ずかしい。


「別に探さなくたって………」

「文句の1つくらい言っておかないと俺の気が済まないもんでね」

「えぇっ、なんの文句かなぁ」


苦笑いを零しつつ、碧人くんから強引に視線を逸らした。


無理矢理北上さんと2人きりにさせたこと怒ってるのかな。

それとも2人の後をつけていたこと?


心当たりがありすぎて胸の奥が嫌な意味でザワザワしてくる。
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