さよならリミットブルー

どうやら求めていた答えではなかったらしい。

嫌々来たわけでも、遊園地が好きなわけでもないなら、他に理由が見当たらない。


北上さんが居たからって答えもさっきの言葉を聞いたらたぶん違うんだろうし……。


「わかんないよ。碧人くんの考えてることなんて………」


碧人くんは自分の気持ちを隠すのが上手い。

時々正直になってくれるけど、昔の記憶がないせいかミステリアスな雰囲気を感じるし、どこか1歩近づけないようなそんなオーラを感じる人。


碧人くんから貰った賛成も反対の声も本当にそう思ってるの?って問いたくなることだってある。


「もったいぶらないで教えてよ」


思わず碧人くんに詰め寄った。

間近で見る碧人くんの瞳はしっかりと熱がこもっていて、逸らすなと言われたような気分になる。

その瞳を見ているだけで、ドキンと心臓が跳ね上がった。


「俺は、芽衣子に会いたかっただけなんだよ」


え………。

一瞬、息をすることさえ忘れてしまった。


なに、それ。

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