さよならリミットブルー

「ラピスラズリの石言葉は永遠の誓い。

ねぇ、碧人。

これから先、なにがあってもわたしを好きでいてくれる?」


それはまるで、俺の気持ちを確かめるような言葉だった。


「あぁ、好きだよ」


俺の答えに迷いはない。

これから先、瑠璃以上に好きになれる人がいるとは思えないから。


「へへっ……わたしも碧人が大好き」


儚げに揺れる瑠璃の瞳がしっかりと俺を捉えている。

吸い込まれるように瑠璃に近づくと、柔らかな髪の毛が俺の頬をくすぐった。


「ずっと側に居てね。

わたしと永遠の愛を誓ってください」


そっと目を閉じた瑠璃の頬に手を添えると、そのまま俺たちは唇を重ねた。


永遠の愛を誓った瞬間。


俺たちの絆は何があっても決して揺らぐことがないと信じていたから。

ただひたすらに、信じていたかったから。
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