さよならリミットブルー
ありがとう。
その言葉だけで十分だよ。
「っ……」
「瑠璃?」
自然と涙が溢れた。
「泣いてるのか…?」
迷わない。迷っちゃいけない。
大好きなキミには、これからの未来を本当に好きな人と一緒に生きてほしいから。
「碧人を想うと涙が止まらないや……大好き、だから」
芽衣子ちゃん。今度はわたしが碧人の背中を押すから。
頑張るから、芽衣子ちゃんも負けないで。
わたしの考えは全部自己満足に過ぎないかもしれないけれど、碧人を想う気持ちはきっと芽衣子ちゃんと同じくらい強いから。
碧人を傷つけたりしないって約束する。
愛って……愛情って、大切な人を心からを思うあたたかい感情だから。
わたしたちが誓った永遠の愛。
きっとそれは、恋愛としてのカタチじゃなくてもいいんだよね。
「碧人の彼女になれてよかった。わたしは幸せ者だね」
「大袈裟。これからもっと幸せする」
「うん。期待してるよ」
わたしも、大好きなキミの幸せを願ってる。
どうか、幸せになりますようにって……。