さよならリミットブルー
「ひとりは……寂しいよ……」
目尻から溢れた涙が冷たい。
今日は泣かないと決めていたのに、わたしは最後まで弱いままだった。
頑張ってよ。あと、もう少しだから。
グッと瞳に力を込めて。
ーーーービリッ
歪む視界で作戦ノートを引き裂いた。
わたしにはもう、この作戦ノートは必要ない。
必要なのは1人でも立ち上がれる力。
本当にこれが最後。
碧人くんと出会うきっかけをくれた、占いの言葉を間に受けよう。
破いた作戦ノートのページを使って、今日のわたしのラッキーアイテムである紙飛行機を折る。
ラッキーアイテムを持っていても必ず何か起こるわけではないし、今のわたしにとっての良いことがわからない。
正直、どうだってよかった。
碧人くんとの思い出がたまたま占いサイトだった。それだけだから。