さよならリミットブルー
「毎日、毎日付きまとって………なにがしたいんだよ」
けれど、良い返事が返ってきたことは1度だってなかった。
「な、なにって……」
「俺に構うなって何回言えばわかるんだ!はっきり言って迷惑なんだよっ……!」
「わっ……」
力強く振り払われた後のわたしの手は、酷く震えていた。
日野くんが冷たい人だってことはもちろん知っていたし、こんなこと言われるのも予測できていた。
それでも、傷つく心は変わらない。傷ついてもいいからここに居るのに、わたしって弱いね。
足も震えてる。逃げ出したいけれど、日野くんをひとりにできなくて、
「何回言われたってわかんないよ………」
振り絞るように出た弱々しい言葉。
わかってほしい。
わたしが、どれほど日野くんを知りたいと思っているか。
占いがあったからじゃない。
運命を感じたからじゃない。
「わたし、日野くんと友達になりたいの………!」