さよならリミットブルー
今日でコートに立つのは4回目。
そして、今は最後の試合。3年生との決勝戦だ。
昨日、男子がバスケの試合で優勝したことから、女子も優勝しなければというプレッシャーがある。
なんとか粘りのプレーでここまで試合を勝ち進むことはできたが、正直もう体の疲れは限界がきていた。
いくらバレーは得意だと調子付いても、普段運動をあまりしないわたしには辛い試合数。
ここが最後の踏ん張り時なのにっ………。
「芽衣子、ボールいったよ!!」
「まかせて!」
宙に浮いたボールがわたし目掛けて真っ直ぐ伸びている。
「わっ!」
ドンッと手首に落ちた衝撃になんとか持ち堪えたものの、弾けることはなくボールは床にコロコロと転がった。
やっば………。
試合はもう終盤。この失点はかなり辛い。
ピーッと響くホイッスルと相手チームに入った得点パネルを見て、サーッと血の気が引いてきた。