キミ依存症
でも時間が経つほど、私の頭の中で疑問が浮かび始めた。
一体、私と彼の関係は何なのだろう。
この関係に、どのような名前を付ければ良いのだろう。
恋人同士ではないのは確かだった。
恋人同士でも、セフレでもないこの奇妙な関係。
それに私たちは一度も言葉を交わしたことがない。
同じ高校のはずなのに、高校では会ったことがない。
本当に同じ高校なのか?
どこの誰か?
気になり始めてはいるものの、今更聞けるわけがなかった。
わからないことだらけの中で、唯一わかっていること。
私は彼のキスに依存しているということだった。