キミ依存症
忘れよう。
忘れよう。
忘れたい。
忘れてしまいたい。
いつの間にか私の中で、
"忘れよう"から"忘れたい"、"忘れなければならない"に変わっていた。
そのことに気づいたのは、それから1週間が経った午後5時8分だった。
私はいつの間にか探していたんだ。
移動教室の時にすれ違ったりしないか。
道端でばったり会ったりしないか。
また前みたいにここに来てくれるんじゃないか。
私はもう、こんなにも彼に依存していたんだと初めて気がついた。