涙の雨

── キーンコーンカーンコーン


あ、HR終わっちゃったかな…


「今なら間に合う。
教室に戻ろう」


花菜に話してほんの少しスッキリした。
それに、今このときも蒼太は
一生懸命頑張ってるんだよね…
一人じゃ何もできないわたしを
蒼太が支えてくれてるんだよ。


「大丈夫…?
辛いときはいつでも言ってね」


そう言って私たちは教室を後にした。
< 9 / 21 >

この作品をシェア

pagetop