鈍感ちゃんと意地悪くんの初恋物語
「ふぅん?
なら俺先に行くからな?」

「……?
……え?」

瀬田はすたすたと、本当に先に行ってしまった。
意地悪だ。

大丈夫大丈夫、あたしだってきっと、一人で行ける。
お化け屋敷だって言ったって、所詮高校生の文化祭レベルだし、クラスメイトだし。
二週間しか準備してないし。
怖いわけがないんだ。
一人で出てみせる。
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