鈍感ちゃんと意地悪くんの初恋物語
瀬田の顔を見て、何だか安心した。
暗いとこ、怖いこと、本当はとっても苦手だ……。

「ちょっ……お前……」

瀬田はあたしの顔を覗き込んでオロオロして、その後抱きしめた。
ドクドクと、心臓の音が聞こえた。

「あ、瀬田! お前なに女の子泣かしてるんだよっ?!」

「立花さん?!
どうしたの?」

みんな、心配して集まってくれてるみたいだけど、恥ずかしい……。
顔を上げづらいなぁ……。
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