鈍感ちゃんと意地悪くんの初恋物語

腕を引かれて、連れてこられたのは、人気のない屋上だった。
なんだってんだろう。
今日の瀬田は、いつも以上にわかんない。

「なんなの? もう……」

「ごめんな、謝りたくて……探してた」

瀬田が突然頭を下げる。

「え?」
何? なんなの……?

「お化け屋敷。
泣いたろ? 怖かったんだろ?
ゴメンな……」
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