鈍感ちゃんと意地悪くんの初恋物語
「ごめん、遅くなっちゃった!」

「よかった、ありさ、心細かったよ!」

「ごめんね。はい、これ」

ありさが差し出したのは、ピンクの花束だった。
可愛くラッピングされている。

「急だったから、こんなんだけど……
もってって?」

「ありさ……?」

不思議そうな顔をするあたしに、ありさが笑った。
< 149 / 246 >

この作品をシェア

pagetop