鈍感ちゃんと意地悪くんの初恋物語
「顔を見せないと採点できないぞ?
ヴェールを上げろ!」

「何か言うか、何かしろ~!」

うわ、怖い。
ブーイング?
あたし、やっぱりだめなのね……?
さっき逃げちゃうんだった。

「あ~、すみません、うちの嫁は恥ずかしがりなんです。
あんまりいじめないでいただけます?」

平然と、瀬田はマイクを通して皆に言った。
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