鈍感ちゃんと意地悪くんの初恋物語
「あと、えと、……1年5組の立花です……。
えと、なにも考えてなくて……。
恥ずかしくて、ごめんなさいっ!
なにも言えません!
でも、怖いのは嫌なので、怖くしないでください、ごめんなさい!」

きっと紅かったろう。
皆が望んでいる答えじゃないだろう。
でも……そうしか言えなかった。
ぎゅっと瀬田のタキシードの裾を握った。
もう、なんでもいいからすがりたいよ……!
< 155 / 246 >

この作品をシェア

pagetop