鈍感ちゃんと意地悪くんの初恋物語
「う~ん、わたしに言わせると、美空のほうが、ひどい」

え?
なんで?
あたし、何もしてないのに。

「ははは、鈴木、そーだよなぁ。
こいつがひどいよなぁ」

ぽかんと動作の止まったあたしの髪を、追い討ちをかけるようにやっぱり瀬田はかき混ぜて、笑うのだった。

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