鈍感ちゃんと意地悪くんの初恋物語
「すごいね、手を取って並んで立ってると、本当に新郎新婦みたいだよ?」

ふふふ、とありさが目の前で拍手をしながら笑っている。

目立ちたくないのに、どうしてこうも目立ってしまうのだろう?
きっと、瀬田のせい。
このお調子者の意地悪のせいだ。
恥ずかしいな……。
あたしは瀬田の背中に隠れた。
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