鈍感ちゃんと意地悪くんの初恋物語
「ほら美空、行くぞ?」

「え、何? どこに?」

手を引かれて、瀬田に引っ張られるようにあたし達は体育館の裏口から出た。

「ちょっと、どこ行くの?」

「いいんだよ、すぐわかるから」

「せめて、着替えようよ!」

「あ、それはダメ。
さっき聞いたんだだけど、カップルコンテストの上位入賞者は、文化祭後の生徒祭でもこの衣装でもう一回舞台上がるんだぞ?
着替えるなって言われた」
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