鈍感ちゃんと意地悪くんの初恋物語
「では続きまして、二位のカップルです!
3年1組、斎藤、柏木ペア!」

「わ、わ、わ、次だよ、瀬田!」

もうドキドキし過ぎて、舞台を見ていられない。

「だから、大丈夫だって」

手を握られて、おでこにちゅってされて。
今日だけで何度目だろう。
頬が紅く染まるのは。

「あんたのその余裕……。
たまには見習いたいかも……」

瀬田の顔を見上げたその時だった。
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