鈍感ちゃんと意地悪くんの初恋物語
「……っ!」

思いきって言ってみた。
けど、瀬田からの反応はなかった。
なんだぁ。
結構、勇気がいったのに。

突然立ち止まる瀬田に、ぶつかる。

「ちょっと瀬田!
いきなり立ち止まったらびっくりするでしょ?!」

ぶつかった鼻を抑えながら顔を上げれば、目の前には瀬田の背中。
その上に、真っ赤な顔が見えた。
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