鈍感ちゃんと意地悪くんの初恋物語
笑いながら手を顔の前で振るあたしに、高橋君が話しかけてきた。

「ほんっっっっとに鈍いんだね、立花ちゃん!
あのね。
宣伝の魔女さんが可愛かったから来ました~、とか、
魔女さんいますか? とか
魔女さんのアドレス教えてください、とか、そんなんいっぱ……ぐっ……」

口に玉ねぎを突っ込まれて、高橋君はもごもごと黙った。
何かいいたそうだけど。
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