鈍感ちゃんと意地悪くんの初恋物語
「いいじゃん、今日さ、お互いの気持ちを確かめ合って。
全校生徒の前であそこまでしたんだぞ?」

「そーゆー問題じゃ、ないんだよ?」

恥ずかしいよ、と膝を抱えたところで、中川さんが現れた。

「あれ? お邪魔だった?」

遠慮がちに、中川さんが話しかけてきた。

「ん~ん!
そんなことないよ!」

くっつく瀬田を両手ではがして、中川さんに笑顔を作る。
< 235 / 246 >

この作品をシェア

pagetop