鈍感ちゃんと意地悪くんの初恋物語
「てかそもそもお前、ブラックコーヒー飲めないだろ。
持っててどーすんだって」

いっつも、いちごオレかカフェオレだもんな~。
おこちゃまめ、と笑いながら、瀬田はあたしの髪をかきまぜる。

「やめてったら!
一応セットしてるんだから」

髪をさっと手ぐしで整えて、いちごオレの紙パックにストローを刺す。

「美空、瀬田君、来たよ~。
お昼一緒しても良い?」

「あ、ありさ!
もっちろんっ!
ほら、おいでおいで~!」
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