鈍感ちゃんと意地悪くんの初恋物語
「いっつも思うんだけど、その戦い、不毛じゃ……?」
「ははは、どうせ聞いてないって」
クラスメイトの声が聞こえる。
聞こえてるよって、伝えたいけど、あたしはあいにく器用ではない。
目の前の瀬田一人で、精一杯だ。
「ふーんだ! バカ!」
「なんだよバカ美空!」
「ははは、どうせ聞いてないって」
クラスメイトの声が聞こえる。
聞こえてるよって、伝えたいけど、あたしはあいにく器用ではない。
目の前の瀬田一人で、精一杯だ。
「ふーんだ! バカ!」
「なんだよバカ美空!」