鈍感ちゃんと意地悪くんの初恋物語

それから暫くおしゃべりをしていると、気がつけば外は大分暗くなっていた。
瀬田はカウンターに手をかけて、立ち上がった。

「じゃあおばさん、俺そろそろ行きます。
ごちそうさまでした」

「はぁい!
また来てね、瀬田君」

何となく、瀬田に続いて店を出る。
後ろではお母さんが手を振っていた。

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