鈍感ちゃんと意地悪くんの初恋物語

鈍感にも程がある、どうして俺はこんなやつを……。
遠い目をしてブツブツと呟く瀬田。
意味わかんない。

「毎日露骨なのに、気づかなすぎるんだよ。
……バァカ」


え?
今の……?

瀬田は背中を向けてさっさと歩き出した。
あたしはその場でオデコを抑えたまま、暫く立ち尽くしていた。

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