鈍感ちゃんと意地悪くんの初恋物語

「え~と、この二人でいいと思う人、挙手を」

あたし達以外の全員が手をあげた。
なんなの、もう!

「はい、多数決で、決定ね。
立花、決定だからね」

「う~……。
は、はい……」

瀬田のせいだ、絶対、そう!
あ~あ、恥ずかしい。
大きな声出しちゃった。
静かに席について、隣の瀬田を睨む。

目があったのに、意地悪そうな顔をされて、ちなみにそらされた。
なんなのよ、もう!
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