鈍感ちゃんと意地悪くんの初恋物語

どうせ、看板を持って歩くだけだ。
全然こっちは一人で大丈夫。
それよりも、心配そうな中川さんに付いてて上げて欲しい。

「でもなぁ、お前……」

「もしかして、あたしが一人で看板もって歩けないと思ってるの？
それで悩んでるの？
いつも子供扱いばっかりして！」

こいつ、もしや本当に父親になるつもりなのだろうか？
どうしてこうも過保護なんだろ。