鈍感ちゃんと意地悪くんの初恋物語

「そうじゃなくてな、お前は本当に……」

頬杖をついて、何か言いたげな目をして、あたしを見る瀬田。
もう、なんなのよ、昨日と言い、今日といい。

「お父さんかっての!
もうっ! 過保護! 大丈夫だったら」

お父さんはやめてくれ、と、小さく声が聞こえたが気にしない。
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