鈍感ちゃんと意地悪くんの初恋物語

下げた頭に、ぽんぽん、と手が乗る。

「ほら、お前のうちに行くぞ?
試着しないとな」

「う、うん!
皆ごめんね、試着したら手伝いに戻ってくるから!」

あたしは慌ててカバンを持って、ちょっと急ぎ足で、瀬田と一緒に学校を出た。
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