鈍感ちゃんと意地悪くんの初恋物語
タキシードを着た瀬田が、奥の部屋から出てきて、こちらを見ていた。
どうしよう、なんだか恥ずかしい……。

「あらぁ!
美空も瀬田君も、ぴったりね! よかったぁ!
それね、私の結婚式で主人と着たの!
とっといてよかったぁ!」

何故かハンカチを目尻に当てるお母さん。
ちょっと……!
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