鈍感ちゃんと意地悪くんの初恋物語
いつも以上にくっついた距離に、顔が紅くなる。
カシャッと、シャッターがおされた音が聞こえた。

「近いよ瀬田!」

「あらぁ、いいわ!
いいの撮れた! 後で瀬田君の携帯に送っといてあげるね!」

「お母さん、ナイスです!」

「あんたのお母さんじゃないでしょっ?!」

「いやまぁ」

ははは、と笑って、瀬田は頭を掻いた。
どうしてか顔が紅い。
やっぱりこいつもしや……?
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