choice 01
『ようこそ…夢の船へ…』
葵はその文字を見た瞬間、何故か背筋が凍りついた。
それは本能的なのか、今までの経験上か…理由はわからないが、嫌な予感がした。
そんな葵をよそに、美夢は言った。
「斬新な演出だね!」
更にメッセージは続く。
『これから貴方達に、素敵なプレゼントをお届けします』
順平の声がする。
「何かのサプライズっすか?」
シアタールーム内がざわつきだす。
『さあ…、夢の世界へ…』
このメッセージが出て、2~3秒後に、巨大モニターから、白い光が放たれた。
シアタールームにいる全員が白い光に包まれる。
すると、すぐに体に変化が起こった。
意識が朦朧とする…。
葵は意識が朦朧とする中で、隣に座っている美夢を確認する。
だか、美夢は既に意識はないようで、ぐったり項垂れている。
葵は意識を保とうとしたが…。
ダメだ…、意識が…、これ…は、なん…だ?
ここで意識が途絶えた…。
最後のメッセージがモニターに写し出される。
『さぁ、始まりましたよ…。希望か?絶望か?それは貴方達しだいです』