男子と会話はできません
「大丈夫?」と後ろからクラスメイトの声がした。
「すごい音したから」
「なんか壊れた?」
「高塚が転んだけど、怪我はないみたい」
「嘘?えーっここ危ないかな?高塚さん、大丈夫?」
「うん。ごめんね。大丈夫」と、クラスメイトに着いてくように、俺に背中をむけた。
これ以上、この話はできないと言われてるみたいだった。
ただ高塚は明らかに動揺していたから、また考えてしまうんだ。
あの行動に意味があったのか。
ただ悪いことをしたから、気にして優しくしただけかもしれないのに。
同じ気持ちだったら、いいのにって、思わずにいられなかった。