男子と会話はできません

キラキラしてんなー。


なんて読むんだ?


ウレイ、かな。


綺麗な女の子をイメージしてしまう。


いや、大体名前負けだったりするよな。


一年五組、か。


どんな顔してんだろー。そんな興味本位なところもあって、授業の後、その教室まで向かった。


五組の人に、『高塚さんっている?』と、訊くとしばらくして俯いて顔の見えない小柄な女の子が現れた。


『……』


『……』


あ。俺から話しかけなきゃいけないのか。


あまりのインパクトに一瞬、言葉を失ってしまった。


なんか負のオーラを身にまとってるような無言の圧がある。


なんか、恐い。


『音楽室に、教科書忘れてたよ』


差し出すと、奪い取り、凄い勢いで教室に戻って行った。


……えっ?
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