男子と会話はできません
「隼人くんがいうと説得力あるね。市ノ瀬くんのこと、なんでも知ってるから」
「うん。あとやっぱり、高塚にまた同じ思いしてほしくないから。後悔だけはしないで。俺じゃどうすることもできないから」
「あっ……」
「説得力あるでしょ?」と、微笑んだ。
「本当だね」と、笑って返したけど、たぶん上手に笑えてない。
「今日、高塚と花火行けて良かった。後悔しなくてすんだから」
「わたしも、隼人くんに気持ち伝えられて良かった」
「好きって言われたかったけどね」
「……」
「本音だけど冗談」
「隼人くん」
「……ん?」