格差恋愛
「それにしても外の人なんかとどこで知り合ったの??」
パスタを口に運びながら不思議そうに尋ねるすずか
「まあ、それは、、、ちょっとね、、、」
ちょっと気まずそうな顔をする利華
すずかはより首を傾げる
「まあ、簡単に言うと腐れ縁みたいな人がいてね…その人が偶然パパが所属する海外の有名なクラブチームに高校卒業と同時に入団するみたいなのよ。で、何年振りかにたまたまあったのよこの前」
そううんざりとした顔をしながら話す利華
「ふーん!!何だか恋の予感??」
そうにやにやするすずかにつられて私もにやにやしてしまう
「ちょ、やめてよ!!将来はサッカー選手になるんだろうけど、相手は今は外の人なんだから。それにあの人の性格、苦手なのよね」
ため息をつく利華
「でも利華の昔からの知り合いなら安心だわ。会えるのを楽しみにしてる」
私はそう告げると利華は困った顔をする
「今回のは期待しないで??ほんとただの社会経験だと思ってくれればいいわ。まさかあるわけないけど、陽菜、外の人だけは恋なんてしちゃだめよ??好きになったところで価値観だって違うし、その前に住む世界が違うんだから。」
「う~ん…そうかな??でもとりあえず日曜日、楽しみましょう??」
そう笑うと二人とも安心したような表情を見せ、頷いた