格差恋愛
入ってきた人物と一回目があい、俺は気にせず教科書に目を落とした
近づいてくる足音
それでも俺は気にしない
足音はピタッと止まり、そいつは俺の向かい側の椅子に座った
「おい!!碧維!!ひでえじゃん!!無視かよ」
静かな図書館に響くそいつの声
「うるさい。ここ図書室。迷惑だぞ」
俺は勉強を続けたまま話した
「おまえ以外こんなとこで勉強してる奴なんかいねえよ!!ちょっとお前にお願いがあって」
そう言って俺の教科書を奪い取る
「いい加減にしろよ慎一」
俺は目の前にいる慎一を睨む
「まあまあ、お前にとってもいい話だぞ??」
そうニカっと笑う慎一
俺はため息をつきシャーペンを置いた
「で、何??」