格差恋愛
「えっと、、陽菜??大丈夫??次陽菜の番だけど??」
心配そうに私に声をかける利華
私ははっと我に返り周りを見渡すとみんな私のことを見ている
また嫌なドキドキが襲う
「あ、えっと、、、西園寺 陽菜です。えっと、」
あ、また緊張で言葉が出てこない
私は俯き深呼吸をした
「父は西園寺財閥のトップでいろいろな分野のお仕事をしているみたいです。」
そう小さな声で言うと男性陣は目を見開く
「似てると思ったら、まじであの西園寺財閥のお嬢様かよ!!この前も確か雑誌に出てたよな??世界の美人ランキングとかで」
「しかも世界の金持ちランキングでも五本の指に入るんだろ??」
「まじか!!!どんな家に住んでるか見てみてえ!!」
盛り上がる会話
この瞬間が一番苦手
私はもう一度ちらっと碧維君の方をちらっと見てみた
何も気にせず本に集中している碧維君
私の時は顔を上げなかった
「陽菜はあなた達と格が違うのよ。手だしたら許しませんよ??」
そう私に抱きつくすずか
私は困ったように首を横に振る
「そんなことないよ。みんなとお友達になれて嬉しいわ」