格差恋愛


「その反応、怪しいわね??」




「ちょ、ちょっと!すずかまでやめてよ!!あんな奴大嫌いなんだから!!」






顔を真っ赤にする利華を見ていると何だかとても嬉しくなって
自然と微笑んでしまった




そんな時思い出したのはまた碧維君




昨日からずっと私の中にいる





「また…また昨日と同じ方たちと会えたらいいな…」





そう呟くとすずかは私の顔を覗き込む




「ん??陽菜いま何か言った??」




私は目を反らし、首を横に振った



「んん!何でもない」




そう笑顔を作る





もしかしたら、
多分…もう碧維くんとは会えないかもしれない





今までお食事会をして、であった人とその後改めてあったことなんて一度もない





学校は近いけれど、たまたま会うことなんてない
行き帰りは車だし、学校の周りの学生が行きそうなところなんて行ったこともないのだから





もう会えないと思うと
何だろうこのもやもやとした気持ち




この気持ちがなんなのかはまだわからない
分からないから二人には今は秘密にしておこう




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