格差恋愛

家に着くといつも通りの流れに、私が部屋に行こうとすると家政婦さんに止められる




「陽菜お嬢様、例の物は部屋の机の上に置いてありますので、どうぞご確認ください」







「ありがとう。たすかるわ」





私は家政婦さんに笑顔でお礼を言った






さっそく部屋に行き、着替えて机の上を確認した





山積みになって居る漫画
全て今女子高生の間で流行っているという少女漫画だ





私はソファに腰かけ、一番取りやすいところにあった漫画を手に取り、ぱらぱらとめくった







この子は何で好きになったの??
学校一のイケメンで人気者だから??
いじわるなところがいいの??




ん??なんで??
こんな怖い口調がきゅんってするの??




変なの。




漫画を読んでいても、とても理解しがたいものばかり
こんな単純に好きになれるのかしら??






パラパラと読み進めていると
男の子が女の子の頭をそっと撫でるシーンが描かれている





そんなシーンを見てドクンっと胸を何かに打たれたような感覚に
そしてあの時の光景だ頭にぱっと浮かぶ





あぁ、顔が熱い




この女の子の顔
私もこんな顔をしていたのかしら










< 40 / 91 >

この作品をシェア

pagetop