格差恋愛
家に着くといつも通りの流れに、私が部屋に行こうとすると家政婦さんに止められる
「陽菜お嬢様、例の物は部屋の机の上に置いてありますので、どうぞご確認ください」
「ありがとう。たすかるわ」
私は家政婦さんに笑顔でお礼を言った
さっそく部屋に行き、着替えて机の上を確認した
山積みになって居る漫画
全て今女子高生の間で流行っているという少女漫画だ
私はソファに腰かけ、一番取りやすいところにあった漫画を手に取り、ぱらぱらとめくった
この子は何で好きになったの??
学校一のイケメンで人気者だから??
いじわるなところがいいの??
ん??なんで??
こんな怖い口調がきゅんってするの??
変なの。
漫画を読んでいても、とても理解しがたいものばかり
こんな単純に好きになれるのかしら??
パラパラと読み進めていると
男の子が女の子の頭をそっと撫でるシーンが描かれている
そんなシーンを見てドクンっと胸を何かに打たれたような感覚に
そしてあの時の光景だ頭にぱっと浮かぶ
あぁ、顔が熱い
この女の子の顔
私もこんな顔をしていたのかしら