格差恋愛



バイトを終え、スマフォを見ると慎一から信じられないほどの着信が入っていた





俺は思わず眉間にしわを寄せた






そんなときちょうど慎一からまた着信があった





「もしもし。何なんだよお前。電話かけす『碧維??お前、何してる??』」








俺の声を掻き消し、慎一の焦るような声が聞こえる






「何してるって、今バイト終わったところだけど??」






『はぁ??おまえ陽菜ちゃんと一緒じゃねえの??』






「西園寺さんなら夕方ごろにちょっと会ったけどその後すぐ別れたよ。俺バイトだったし。そのあと帰ったんじゃねえの??」






『それがまだ帰ってないらしいんだよ。お前の所に行って以来連絡がないって運転手の人が!!こんなこと今までなかったから今大騒ぎだよ』







慎一の喋り方で事の重大さが伝わってくる






そんな時、ふと西園寺さんの言葉を思い出す





『碧維君は一人じゃ何もできない人は嫌いですか??』






確かそんなこと言ってたな…
あの、バカ!!






「こっちでも探してみるから!!見つかったらまた連絡する」






俺はそう電話を切ると全力で走った





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