格差恋愛


「あなたは確か佐々木碧維君でしたっけ??お久しぶりです。ところで私たちの学校に何か用ですの??」







「ちょっと西園寺さんに用がありまして。よかったら呼んできてもらえない??」






そう頼むと花園さんは無表情のまま遠くの方をみつめていた






「陽菜に…そういうことならとりあえず車に乗っていただけますか??ここは他の人の邪魔になりますの」







そう後ろに目を向けるとずらりと校門に入りたい車がずらりと並んでいた






俺はしょうがなく花園さんの車の中に入った





俺が隣に座ってしばらくは黙ったままの花園さん
車が止まった時、花園さんは無表情のまま俺を見た










「で、陽菜に何の用ですの??」






何でこんなに怖い顔してんだろ
俺なんか悪いことしたっけ?




「いや、ただ借りてたものを返したくて。この筆箱」







そういって鞄から筆箱を取り出すとあからさまに苦笑いをする花園さん






「たかがそんな筆箱一個で。陽菜はとっくに新しいものを使ってるのでわざわざ持ってきていただかなくても。」







「そうだよね。まあ、持ってるのも嫌だし。捨てるわけにもいかないからさ」







そんな俺の言葉にため息を着く花園さん
















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