格差恋愛

陽菜side


昼休み、いつも通り利華とすずかとご飯を食べて教室に戻った





私が席に着くと二人は近くの椅子を寄せて座る
それが昼休みの過ごし方





私は外を眺めながらこんな風に二人といるときでも最近は碧維君のことを思い出す






今、碧維君の学校は何の時間だろう
同じように昼休みかな??
それとももう授業始まってるのかな??




今日は何を食べた??
どんな授業を受けてる??
今何を考えてる??





「そういえばさ、陽菜筆箱変えた?」





利華が私の筆箱に目を落としながらさりげなく言った





私は何故かドキッとしてしまう
動揺を隠すように髪を耳にかける仕草をわざとらしくしてしまう







「う、うん!!えっと、前に使ってたものは今お友達に貸していて」






そう目を反らしながら言った





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