RPG伝説
手に力を込め聖剣の名を口にすると、私の手のひらから剣が出てくる
私の体よりも大きい聖剣エメトリス
でも、不思議と重いとは感じない


「お、まえ…勇者ナノカ…!?」


喋り方が片言であると大体の種族は下級だ
この魔族は魔族の中でも下級のようだ
ちなみにおーちゃんは上級精霊…ていうか精霊の主


「どーだろーね」


私の手に握られた聖剣を見て勇者であることに気づいた魔族


「タ、タイへンだ!!ルカ様に報告しないト!!」


ルカ…魔族の王、村を滅ぼした張本人
思わず剣に力がはいる
あんまり戦いは好きじゃないけど、報告されると神聖林が危なくなる


「…ばいばーい」


シュッと剣を振り下ろし魔族の命を奪った


「グッ……グアアァァァァ…!!!」

「ごめんね、でも先に手を出したあんたが悪い」
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