RPG伝説
「ノ、ノアちゃん…凄いね…」


そんなに強いなんてと呟いたソラをちらりと見る


「私の能力は戦いに使えなかったから剣術は人一倍鍛錬してきたの」


それは能力のある仲間達を抑えて並ぶ程にまで


『ノア…!怪我は無いか!!』

「あ、おーちゃん」


風の力を使い物凄い勢いで飛んできたおーちゃん


『剣を…握ったのだな』


悲しそうにそう言ったおーちゃん
私に訓練をしてくれる時も戦って欲しく無いとか言ってたからな


「うん…私、この森出てくよ」


魔族は自然と勇者の力に誘われる
わたしは、この森に住み始めた時から魔族が攻めてきたら出て行こうと決めていた


「国も救わなきゃいけないみたいだし、それに…」


私がポツリとこぼした言葉に周りにいた精霊達やおーちゃんは目を見開いた




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