四季の恋 ~春の始まり~
泣いている私の前を通ろうとしたのは、
雪那冬馬(せつな とうま)君だった。
女嫌いで有名で少し怖かったけど
何も言わず泣いている私の隣に座っている。
多分
私が泣き止むか、落ち着くまで隣にいてくれるつもりだろう。
彼のそんな優しさに助けられた。
「ほらよ」
えっ……
いきなり冬馬くんに渡されたものに驚く
「濡れタオル。
これで目とか拭け」
「あっ、ありがとう」
でも……いいのかな…?
「気にすんな
未使用だし、洗ってある。」
いや、そんな事気にしてないけど
「使っちゃっていいの?」
「……
そんな事気にしてたのか?
そんなん気にすんなよ。
なんか悲しいことがあったんだろ?
それで泣いてたんだろ?
そういう時は
誰かに甘えないと体がもたないだろ。
気にせず使え。
思い切り泣け。」
優しいな
雪那君の言葉が心にしみる
「あっ、ありがとう!」
慌てて私がそう言うと
雪那君はフッと笑って
「それは、もう聞いた」
笑顔……
意外と可愛い
思わずにやけちゃう
女嫌いで有名で少し怖い
雪那君がこんなに優しい人だったなんて
自分だけが知ってるみたいで
なんか嬉しい
雪那冬馬(せつな とうま)君だった。
女嫌いで有名で少し怖かったけど
何も言わず泣いている私の隣に座っている。
多分
私が泣き止むか、落ち着くまで隣にいてくれるつもりだろう。
彼のそんな優しさに助けられた。
「ほらよ」
えっ……
いきなり冬馬くんに渡されたものに驚く
「濡れタオル。
これで目とか拭け」
「あっ、ありがとう」
でも……いいのかな…?
「気にすんな
未使用だし、洗ってある。」
いや、そんな事気にしてないけど
「使っちゃっていいの?」
「……
そんな事気にしてたのか?
そんなん気にすんなよ。
なんか悲しいことがあったんだろ?
それで泣いてたんだろ?
そういう時は
誰かに甘えないと体がもたないだろ。
気にせず使え。
思い切り泣け。」
優しいな
雪那君の言葉が心にしみる
「あっ、ありがとう!」
慌てて私がそう言うと
雪那君はフッと笑って
「それは、もう聞いた」
笑顔……
意外と可愛い
思わずにやけちゃう
女嫌いで有名で少し怖い
雪那君がこんなに優しい人だったなんて
自分だけが知ってるみたいで
なんか嬉しい