四季の恋 ~春の始まり~

ただそれだけ



少し話したくらい



それなのに



「私、あの人の事好きって言ったよね?
なんで話しかけたりするの?
しかも私に内緒で
何も言わずに

ちょっと可愛いからってふざけないでよ」



今でもこの言葉はよく覚えてる



私から話しかけた事は全くないのに私から話しかけたことになってた




気づいたら私は1人だった




私と話してくれてた子はみんな私なんていないみたいに過ごして




授業でペアにならなきゃいけないことがあったら



私と目を合わせることを誰もしなかった



だから私は仮病を使って保健室に行ったり、男子の余った人や先生と組んだりした







< 32 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop