鬼系上司は甘えたがり。
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「--あの、前から聞きたいなと思っていたんですけど、主任はどうして私がよかったんですか? 考えたけど、別に私、主任に想ってもらえるほどの人間じゃないと思うんですよ。なんでだろうなって、ずっと不思議なんです」
それから数時間。
主任が腕によりをかけて作ってくれた特製のクリスマスディナーに「美味しい!」を連発し、帰り道に2人で受け取った、彼が予約していたというケーキにも舌鼓を打ったあと。
私へのプレゼントとして、いかにも高級そうなブランド物のネックレスを頂いた私は、それを主任に付けてもらいながら、ずっと気になっていたことを訊ねてみることにした。
この間、由里子とプレゼントを選びに行ったときに、彼女も興味津々に言っていたこと。
そのときは、あの主任がわざわざ話してくれるわけないじゃん、と特に気にも留めなかったけれど、出来ることなら聞いてみたい。
それに、クリスマスの今日くらいは、話してもいい気分になってくれるかもしれない。
……というか、この際だから白状してしまうと、理由を聞いて安心したいのだ。